伴奏付けのお仕事をしました

皆様こんばんは!Producing office SOLEIL杉山薫です。
先日、伴奏付けのお仕事をいただきました。

 

■元の譜面
・女声3部のアカペラ
・英語の歌詞の日本語訳
・曲の冒頭に通常は書いてある、テンポ指定が無し

の状態でした。

 

■実施作業
・テンポと調号の見直し
⇒原曲がかなり速かったため、小学生のお子さんでも歌えるテンポに。
同じく音域も小学生のお子さんが歌いやすい調に変更。
※調号については、キーを変えると曲の雰囲気も変わってしまうこと、
また、調号のシャープ、フラットの数が増えるとそれだけで難しい印象を
与えてしまうこともあるため、判断迷うところでしたが、依頼主の方の
ご意見をお伺いした上で、歌いやすい音域を優先しました。

・音符と歌詞の割り当て
⇒英語の歌詞を日本語訳する場合、
音符と歌詞が合わなくなるのは仕方ないのですが
ひとつの音符に対して子音が2つ割り当てられていた箇所があったため
元のメロディーを崩さない範囲で分割しました。
これは書き方の問題で、元の譜面でも解釈次第では分割後のリズムになります。

・一部メロディ見直し
⇒女声3部のアカペラを歌い手がソロで、ピアノ伴奏つきにするため
1人で最後まで歌えるよう、メロディーを一部修正しました。

・ピアノ伴奏譜作成
⇒伴奏付け、と言っても原曲もシンプルだったため
伴奏付け自体は極力シンプルに、パターン化出来るものにしました。

・製本、音源作成
私が学生の頃は譜面を作る場合、製本テープでページをつなげていましたが
最近はコンビニのコピー機で小冊子印刷出来るようになったため
とても便利になりました。製本用の、A3用紙の真ん中で止められる
専用のホチキスさえあれば、安価に小冊子が作れるようになりました。

音源は、作業時間の都合で今回はFinaleのプレイバック音源です。
ハ長調(Cdur)、変ニ長調(Desdur)の2種類作りましたので
それぞれのサンプル音源を作成しました。

 

■所感
作業時間が限られていたため、その中で出来ることになりましたが
単に元の譜面を書き写すだけでなく、子どもたちが歌うために変えるべきところ
元の譜面から変えない方がよいところを考えて作業出来たことは
満足しています。

また機会があれば、譜面作成のお仕事もしていきたいです。

それでは、また次回のColumnでお会いしましょう!