正しい譜面の選び方とは ③

皆様こんばんは!
Producing office SOLEIL杉山薫です。

「正しい譜面の選び方」について、まとめと補足をします。

前回の記事はこちら
正しい譜面の選び方とは ①
正しい譜面の選び方とは ②

クラシック音楽の例外
近現代の作曲家は、音源が残っているものもある

前々回の記事で、私が一部例外があると言ったことについて補足をします。

私達は幅広く、いわゆる商業音楽ではない、芸術的な音楽を総じてクラシック音楽と
呼んでいますが、ひと口にクラシック音楽と言っても
バロック時代のJ.Sバッハと古典のモーツァルトでもバッハの生誕は1685年、
モーツァルトは1756年と約70年、ロマン派のショパンは1810年、
フランス音楽のラヴェルは1875年と、
やはり50年以上の時間が経過しているため幅広いのです。

そして、いわゆるクラシック音楽と私達が呼んでいるジャンルでも
近現代の作曲家、1873年生誕のラフマニノフは
ラフマニノフ自身が演奏した音源が、今も残っています。

メーカーのMVではなさそうですが、いくつか動画をご紹介します。

Rachmaninoff plays his own Prelude op. 23 No. 5

 

ラフマニノフは作曲家だけでなく、ピアニストでもあったため
ショパンの曲を弾いた演奏も残っています。
Rachmaninoff Plays Chopin Sonata No 2 (1)

 

このように、クラシック音楽、芸術音楽と言われているジャンルでも
こうして作曲家自身が演奏した音源が残っているものに関しては、譜面とともに、
特にラフマニノフについては自身が演奏している音源も残っているのですから
ベートーヴェンやモーツァルト等の作曲家の作品解釈よりも、答えが明確にあります。

現代の楽曲譜面の例外
時代に関わらず、作曲家本人が書いた譜面は別格

今回の記事で私が現代の曲、と言ってきたのは主にポピュラー音楽のことであり
近年作られた曲であっても、交響曲や吹奏楽、劇伴など作曲家自身が書いた譜面と言うのは
全く扱いが違うものになります。
作曲家自身が書いた譜面は、そこに全ての答えが書かれておりますので、
何よりもの手引きになるでしょう。

いずれにしても、譜面に書かれた音をただ並べるだけでは、
打ち込み音楽と同じになってしまいますので、
譜面を手引きとして用いながら、あなた自身の演奏にしていけるように
取り組むジャンルがクラシックでもポップスでもじっくり向き合っていただければ
きっと何かが見えてきますよ!

いかがでしたでしょうか。
Producing office SOLEILではこうした音楽理論や芸能に関するColumnを
来月も引き続き更新して行きますので、
ご参考にしていただけましたら幸いです。

それでは、皆様またここでお会いしましょう!

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