皆様こんにちは!
Producing office SOLEIL杉山薫です。
今日は、疑問に感じている新人さんも多いかと思います
プロデビューするためにはプロダクションに入って
レコード会社と契約をして、と言うデビューに至る過程については
知っていても、「なぜ、マネジメントが必要なのか」と言うことについては
実は、事務作業をするスタッフが必要、プロモーションを組んでくれる
担当者が必要と言うこと以外にも、たくさん理由があります。
そのため、今回のColumnでは
なぜ、マネジメントが必要なのか、中でも
マネジメントへの投資が必要な理由について
書いていきます。
プロデビューに必要な要素は演奏力だけではない
色んな新人さんを見て思いますが、
演奏技術を学ぶためのレッスンや、スタジオ代、イベントブッキング、
サポートのミュージシャンへのギャラにお金を使う人はいても
デビュー前の時点でマネジメントに対してお金をかける人は
極めて少ないです。
私がここで言うマネジメントとは、会費を払って
どこかのプロダクションに所属、営業代行を依頼することではなく
自分の現状を客観的に知るために、お金を投資する人が少ないと言うことです。
私は今、音楽、芸能関係の仕事と並行してコンサル業界のお仕事をしていますが
大抵、それを話すと芸能、コンサルどちらの担当者にも驚かれます。
皆さんが驚く理由は、音楽、芸能とコンサルは全く別の業務だと
思われるからなのですが、私はむしろ、マネジメントとコンサルは
対象が違うだけで、根本的な業務は同じだと思っていますし、
同じだと思っているので、コンサルも生涯仕事として取り組みたいと
思うようになりました。マネジメントもコンサルも、
上手くいかないことに悩んでいるクライアントに対して
悩みの根本的な原因がどこかを突き止め、解決策を提示し
クライアントと共に実行していくと言う点は同じなのです。
ただ、そのクライアントがタレントマネジメントの場合は「人」で
コンサルは「会社」と言うだけの違いです。
ITコンサルは企業が抱える悩みのうち、IT、システム周りの悩みを
解決する専門家、経営コンサルは会社経営の悩みを解決する専門家です。
どこの会社でも、経営者は悩みを抱えますが、
世の中全体にある会社の中で、費用面の条件を除いたとしても
本当にコンサルタントに悩みを相談出来る経営者はわずかです。
なぜなら、経営者にとってコンサルタントに依頼すると言うことは
自社が抱えている問題、見せたくない部分を全て
コンサルタントと言う第三者に見せなければいけないためです。
会社の経営者であっても、自社の問題を外部に見せ、時には厳しい指摘を
もらうことには勇気がいるのですから、これからプロデビューを目指す人達で
コンサルと言う厳しい指摘を受ける勇気を出せない人がいるのは当然と言えます。
ですが、プロデビュー志望者の人たちは大半が10代~20代前半で
むしろアドバイスや業界人との接点はほしいと思っている人たちも
多いことでしょう。にも関わらず、なぜ彼らがコンサルを受けようとしないのか。
それは、
スタジオ代やライブハウス主催のイベント出演料の出費と
効果的な資料作成や、自分の弱点を第三者から教えてもらうことの
出費の金額が同等か、それ以上に高いものだと言うことの理解が難しいため
だと私は考えます。
この図はあくまで目安ですが
よくある傾向として、演奏力自体は下手すればプロデビューに
必要な技術よりも高い能力を持っているにも関わらず、
それ以外の要素が欠けているがために、デビューや
プロダクション契約のご縁を掴めない新人さんが全体の8割程度ではないかと
私は感じています。
例えるならば、アーティストにとっての演奏力とは、
女優さんで言うところのルックスです。
芸能人は美女枠で売っていない人でも皆さん綺麗な人が多いですが、
演奏力のみを極めてデビューの枠を掴み取ろうとするのは
女優で例えるなら、今で言う広瀬すずさんの枠を狙うようなものだと
思ってください。
こちらは先程のレーダーグラフに記載した項目のざっくりとした補足です。
次のColumnで、これら要素の具体的な補足をしていきますので
ぜひ、次回更新までに考えてみてくださいね!
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