皆様こんばんは!
Producing office SOLEIL杉山薫です。
2018年に入ってからと言うものずっとバタバタで
なんとか1月中に更新をしようと思っていたものの
2月になってしまいました。
毎日が早いと言うのはありがたいと思う反面、
うっかりしていると自分がやりたいことが全然出来ないまま
気づけば半年、1年と時間が経ってしまうため気をつけなければと思います。
さて、年末に書いた絶対音感についての続きですが
まず、私が皆様にお伝えしたいこと。
それは。。。
ピアノと言う楽器ではそもそも
本当の絶対音感を身につけることは出来ません。
ですので、私も前回のColumnで、
生徒さんから質問をされたら、私は絶対音感を持っていると
答えますと書きましたが、私が持っているスキルは
本当の意味での絶対音感ではありません。
ですが、本当の意味での絶対音感ではない絶対音感っぽいスキル
が、世間一般では「絶対音感」と呼ばれているのです。
一体どう言うことなのでしょうか?
もう少し掘り下げていきます。
ピアノ(鍵盤楽器)では絶対音感スキルは身につかない
この見出しを見ただけで、「えっ?」と思われる方も
いらっしゃるかもしれませんが、衝撃の事実です。
ピアノと言う楽器では、本当の意味での絶対音感は
そもそも身につけることが出来ないのです。
その理由をご説明するために、異名同音についての
お話をさせていただきます。
音楽、とりわけピアノをされている人であれば
異名同音と言う言葉を耳にしたことのある方も多いと思いますが、
異名同音とは
ピアノなどの鍵盤楽器を演奏する時は、
理論上は違う音を同じ鍵盤を使って演奏すること
です。
図1をご覧ください。
1オクターブの中には、「あ」~「し」までの12個の鍵盤があります。
ド#とレ♭はどちらも「い」の鍵盤を使って演奏しますが、
違う音なのです。
では、なぜ違う音なのに、同じ「い」の鍵盤を使って弾くのか?
と言うことを考えていきましょう。
今度は図2をご覧ください。
ドの音から1オクターブ上のドの音までの高さが60㎝だと仮定します。
この60㎝の音の高さに対して、それぞれ
・フラット(無印より半音低い)
・無印(シャープ、フラットどちらもつかない)
・シャープ(無印より半音高い)
の3つのバージョンがあった場合、各音間の間隔は2.8571㎝となります。
②のド♯と③のレ♭は違う音だと言うことがこの図から分かるのですが、
ピアノを始めとする鍵盤楽器を演奏する際は、②のド♯と③のレ♭は
違う音であるにも関わらず、どちらも「い」の鍵盤を使って演奏しています。
どうして、鍵盤楽器では違う音を、ひとつの鍵盤で演奏するのでしょうか?
その理由を次の記事で書いていきます。
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