皆様こんにちは、そしてメリークリスマス!🎄(絵文字も使えるんですね)
今年もあと一週間になってしまいましたが、世の中的には2022年は歴史にも残る
1年になりました。冬季北京五輪があり、まさかパラリンピックとの間に
本当にロシアがウクライナ侵攻を始めてしまうとは思いませんでした。
7月には安倍元総理の銃撃事件と、それによる旧統一教会など宗教をめぐる
様々な問題が明るみになりました。
新型コロナも終息したとは言えないし、トータルで見ると大変な1年でした。
一方スポーツでは冬季五輪、パラリンピックもありましたし、
大リーグでは大谷翔平選手の大活躍で、日本人は本当にたくさんの元気をいただきました。
サッカーワールドカップではアルゼンチンメッシ選手が有終の美を飾ることが出来て
よかったなと思いますが、とはいえ、
「戦禍の国のキックオフ 〜サッカーが映すウクライナのいま〜」
を見ると複雑な思いになりました。
今私が動向に注目している著名人
①羽生結弦さん
②大谷翔平選手
③ゼレンスキー大統領
とそこにワールドカップを見てすっかりクロアチアチーム推しになり
④としてモドリッチ選手と他クロアチア選手達 が入ってきて
更にはコロナ禍から私の癒やしとなっているカモさん、水鳥バードウォッチングもあり
毎日情報をキャッチしていくのがある意味大変です。(周囲からは楽しそうと言われますが)
皆さん本当にすごい人達ばかりですが、「世界史の教科書に名前が確実に載るであろう人」は
ゼレンスキー大統領だと思っています。
ですので今年最後のColumnのテーマは、私なりに考えるロシアによるウクライナ侵攻について
述べたいと思いました。
※2024/2/24追記
この記事を書いたのは2022/12/25でしたが、それから1年以上経過しても
未だロシアとウクライナの問題は解決していないまま、ロシアも、ウクライナも
どちらも犠牲者が増え続けるまま丸2年が経過してしまいました。
改めて調べものをしていた中で、2021年にプーチン大統領自ら書いたと言う論文の
日本語訳が掲載されたサイトがありましたので、ご紹介します。
ロシア連邦 プーチン大統領の 2021年7月12日の論文(対訳)
メディアが書いた記事ではなく、プーチン大統領自らの主張をこのように書いた
文章はとても貴重なものです。日本語訳をしてくださった方へ感謝とともに
1日も早く解決するために、どうしたらよいか考える必要があります。
こじれにこじれてしまったカップル、それがロシアとウクライナ
この一言で私がロシアとウクライナの関係について思うことは片付いてしまうのですが、
もう少し詳しく説明するために、ちょっとした喩え話を作ってみました。
※あくまで私の主観により要約したものです。
——
タイトル:ロシアくんとウクライナちゃん
■登場人物
ロシアくん:ウクライナちゃんの元彼。別れた後もなにかとウクライナちゃんが気になる。
ウクライナちゃん:ロシアくんの元カノ。別れたあともロシアくんのアプローチにより
付かず離れずを繰り返してきたが、次第に欧米くんに好意を持つようになる。
欧米くん:ウクライナちゃんの新しい彼氏候補。ウクライナちゃんのことは嫌いではないけど
元彼とのいざこざにはあまり関わりたくないと思っていた。
■あらすじ
ロシアくんとウクライナちゃんは、ロシアくんの方がリードしつつお付き合いをしていましたが
話し合いをした結果、正式に別れることになりました。(1991年ソビエト崩壊)
別れた後も、なんだかんだでロシアくんとの関係を切れずにいたウクライナちゃん
(親ロシア派政権)ですが
次第に「ロシアくんではない、新しい恋人を作りたいな」と思うようになりました。
(親欧米政権の誕生)
そんなウクライナちゃんが思いを寄せたのが、欧米くん。
欧米くんと電話、SNSなどで仲良くなるにつれ、ウクライナちゃんは
「私、友達からでもとにかく欧米くんと仲良くなりたい!だからロシアくんとは別れなきゃ!!」
と決意しました。
ある日、ウクライナちゃんはロシアくんに言いました。
「私達別れたのに、なんだかんだで付かず離れずしてきちゃったけど
ロシアくんじゃない、好きな人出来たから、ロシアくんとは終わりにしたいの。
ロシアくんより優しくて、ハンサムで、お金持ちで、、、だからもう私に構わないで!!」
(ゼレンスキー政権の誕生、NATO加盟への意思表示等)
ロシアくんは、別れても”ウクライナちゃんは自分を嫌ってはいない”と思っていました。
(経済的なつながりもあるので、表立って反ロシアにはならないだろう)
また、お付き合いをしていた時から数えても、これほど強い意志表示をされたことは
なかったので、驚いてしまいました。しかも、ウクライナちゃんが新しく恋をした男性は
自分よりも優しくてハンサムでお金もちで、なんて言葉を面と向かって言われたら
当然よい気分はしません。ロシアくんは言いました。
「ウクライナ、お前の新しい彼氏の名前を教えろ。」
ロシアくんからの質問に、ウクライナちゃんは躊躇せずにきっぱりと答えました。
「欧米くんって言うの。まだ正式に交際はしてないから片思いだけどね。
欧米くんの恋人になるには、まずは私がきちんとフリーにならないとダメだから、
もう、今までみたいにはロシアくんとなあなあもしたくないのよ。」
「お、欧米くんだと。。。!?」
ロシアくんは、ウクライナちゃんのセリフを聞いて、愕然としました。
なぜなら、欧米くんとは、ロシアくんがウクライナちゃん以外にも
過去付き合っていた女の子達が次々とロシアくんを振って行った男だったからです。
(ソ連時代ワルシャワ条約機構に加盟していた国々の相次ぐEU、NATOへの加盟申請)
「ウクライナ、お前までもが欧米がいいと言うのか。。。」
「うん、だからもうロシアくんとはおしまい、じゃあね!」
その後、ロシアくんはウクライナちゃんに振られただけでなく
ウクライナちゃんが欧米くんとデートしているところも、見かけてしまいます。
「ウクライナめ、欧米なんて男に色目使いやがって、お前の恋人はこの俺だーーーーー!!!」
—–
こんな感じだと思います。
もうとっくに自分から気持ちが離れてしまっている元交際相手を取り戻したくて、
話し合いをしても応じてもらえなくて、力ずくに出て警察沙汰になってしまったDV男。
ロシアとウクライナの歴史はとても複雑で、とてもこんな恋人のもつれ話に
出来るようなものではないし、どちらの立場で考えるかによって見方は変わってきますが。
ちなみに、ウクライナちゃんは欧米くんや警察に相談はしているものの、
警察が強制捜査(軍事介入)に乗り出すまでにはまだ至らず、欧米くんからも警察からも
「まずは自分で出来ることをやって、ロシアくんにお断りしなさい」
と言われちゃってる状況ですよね。(あくまで自衛目的で、武器は使わせてあげても人は出さない)
人の心ばかりは力ずくで抑えても逆効果
報道を見て思うのですが、今回恋愛話に喩えてみたものの、国の争いではなく
実際の恋人同士の関係だとしたら、振られた側はどう言った行動を取るのが望ましいでしょうか。
「ウクライナが俺を振ったことを後悔するくらい、魅力的な男になってやる!!」
これが望ましい回答であり、振られた側のその後の人生を明るくするために
必要な考えではないでしょうか。
つまり、ロシアは「あんたなんかに興味ない」と言っているウクライナに執着するのではなく
ウクライナが「やっぱ欧米じゃなくてロシアにしておけばよかったな」と後悔するような
魅力的な国になって、数年後、ウクライナがロシアに「やっぱり仲間に入れてよ」と言ってきても
「お前が入る場所はない」とロシアの方からお断り出来るような状況になっていたら
ロシアの勝ちです。
ですが、ここまで残虐なことをしてしまった以上、たとえウクライナがロシアに勝ったとしても
ウクライナ人がロシアを許すことは到底出来ないでしょうし、
力でロシアがウクライナをねじ伏せたとしても、それは恐怖で人の心を支配しているだけで
ウクライナの人たちの幸せとは程遠いです。
ゼレンスキー大統領のドラマ、『国民の僕』もひと通り見たのですが
ドラマがオンエアされた2015年~17年のころでも、
ウクライナの人達は”旧ソ連だけど、これからはヨーロッパとして生きて行きたい”のだな
と感じるエピソードがいくつかありました。
ソビエト連邦は、崩壊して15の国に別れました。別れた国の中でも全ての国が
ウクライナと同じ熱量でロシアから離れたいと思っている訳ではなく
適度なお付き合いを続けていきたいと思っている国もあるでしょう。
今回、ロシアが侵攻と言うやってはいけないことをしたことで、
ウクライナだけでなく、中国、スウェーデン、フィンランド、、、様々な国から
警戒されるようになってしまいました。
先日、ゼレンスキー大統領はロシアからの侵攻後、初めて自国を離れ、アメリカの
ホワイトハウスで演説をしました。ニュースでも部分的にしか聞けなくて全文を探したら
ありました。
【演説全文】ゼレンスキー大統領 アメリカ議会で語ったことは?
私が演説を聞いて、印象に残ったのは
「ウクライナは、アメリカの兵士に、私たちの土地で代わりに戦うように
頼んだことはありません。」
と言う発言です。本当は助けてほしいと、喉まで出かかるような状況でも
それをしてしまったら第三次世界大戦になってしまうから。
悲しくなってしまいました。
今の時点でも、来年更なる侵攻についての報道も出ていますが
一刻も早くウクライナに平和が戻ることを願ってやみません。
来年は少しでも今年よりよい1年になりますように。
PS
参考文献として、侵攻開始前に書かれた記事ですが、リンクつけておきます。
読めば流れが分かる ウクライナ危機の背景 プーチン大統領は何を恐れているのか〜前編