私がMOS取得をお勧めする理由③

皆様こんにちは!Producing office SOLEIL杉山薫です。
オフィスワーク、MOSについての記事のまとめをして行きます。

前回の記事はこちら
私がMOS取得をお勧めする理由①
私がMOS取得をお勧めする理由②


MOSの資格が実務の知識だけでは合格出来ない本当の理由

世の中でパソコンを使った仕事をしている人は数え切れないほどいますが、
パソコンのスキルアップについては、
実際に業務を行う中で操作方法を学んだと言う人が大半ではないでしょうか。
勿論私もその中の1人でした。
社会人を10年やって、ExcelやWordの参考書を何冊も読み漁って、
分からないことがあればその都度ネットで調べて、
理屈も何も分からないけどサイトに記載された関数を貼り付けて
作れないフォーマットがあれば素材提供サイトからダウンロードして、、、。

このような形で、社会に入ってからパソコンを扱い、
独学で学んできた私であっても、なんとかそれなりにオフィスワークが
出来てしまっていたことも、MOSの資格を持っていなくても
ExcelやWordについてとても詳しい人も多数いらっしゃることも事実です。

私も、Excelの資格の勉強を始めた時、それなりに実務をやってきたので
最初から合格ラインに到達しないまでも、
「そこそこ」は行けるのではないかと思っていたのですが
MOSはそんなに甘くないと、洗礼を受けます。

私のExcel2016模擬試験結果

模擬試験の初回は正答率3割、その後も第4回の試験でもやはり
初回の正答率は3割になっています。
5割、6割は初回でも行けるのではないかと高を括っていたため
自分の勘違いと、Excelのスキルが足りないと言うことに
愕然としてしまいました。

とは言え、私もこれまでやってきた事務作業でそこまでダメ出しを
されていた訳ではなかったのになぜ3割しか取れなかったのか。
それは、MOSの一般レベルとは言っても名称はあくまで
一般がSpecialist、上級はExpertと言う名称だと言うことと
もうひとつ、理由があります。

実務でよく使うスキルは、一般、上級の範囲をまたがっている

私が考えた、実務をしている”だけ”ではMOSの資格を一発合格出来ない理由が
独学でパソコンを使っているだけでは、MOSの試験範囲は網羅出来ない
と言うことでした。
一般レベルの試験対策をしていた時でも、上級の範囲である
VLOOKUP関数も知っていましたし、やたら小難しい技も使っていました。
でも、一般と上級の試験範囲の一部を知っている、と言うだけでは
MOSの一般レベルの試験範囲を網羅しているとは言えません。
そのため、ただ実務で使ったことのあるスキルだけでは
簡単に合格出来ないようになっているのだと感じました。


MOSで身につけたスキルは、実務で使っても使わなくてもよいスキル。だからこそ使えると実務の作業効率が格段に上がる。

上の図はパソコンのスキルとMOSの関係性を示したものです。
私達が日常の業務で操作をしながら学べるパソコンスキルも確かにあるのですが
それは、Excel、Word、PowerPointと言ったソフトが
本来持っている能力のほんの一部分でしかありません。
そして、とりわけMOSの一般レベルでの試験範囲は
「実務で使っても使わなくてもよいもの」が多く含まれています。

例えば、私の印象に残っているものとしては
Excelの画面右上に表示されている、オートSUMのボタンを
右クリックすると、SUM関数以外にもAVERAGE関数、MIN関数なども
ワンクリックで選択出来る と言うことです。

この赤で囲ったところですが、私は生半可関数をいくつか覚えていたため
MAX関数やMIN関数を使った時も、逐一手入力していました。
でも、画面上部にあるボタンと言うのは、一般的に
使用頻度が高いものですから、何も全て手入力しなくても
ボタンひとつクリックすればショートカット出来ると言うことを
操作全般を通して知れたことにより、作業効率が格段に速くなりました。

表作成にしても、これまでは全て手作業で枠線からレイアウトから
作成していましたが、場合によってはテーブルを使った方が
レイアウトも綺麗で、その後の解析もしやすいと言うことを知り
良い意味で、以前とは違った意味で、Excelを頼れるようになりました。

MOS合格は実務経験より試験範囲の網羅

あくまで私の経験上ですが、MOSの資格に合格することだけに
焦点を当てるのであれば、実務経験はあまり関係ないと感じました。
その理由は、結局実務でExcelを使っていても、採点するのは
コンピューターのため、採点マシンがOKとする操作方法で回答に
たどりつけなければ合格にはならないからです。

ましてや独学でずっとパソコンを操作してきた人は
変な癖がついていることも多いため、むしろそうした意味では
まっさらな状態の学生さんの方が資格は取りやすいのかもしれません。

問題の解説も、中には何度動画を見ても納得がいかないものも
ない訳ではありませんが、それはもう
このやり方で回答しないと、機械が正誤判定が出来ないため、と
割り切ってください。資格を取りたい人は試験に合格出来てなんぼです。
また、MOSの合格の目安は1000点満点の700点と言われていますが
私は900点以上のハイスコアを目指すことをお勧めしています。
理由は、やはりハイスコアで合格出来たならその方が良いことと、
ハイスコアで合格する=試験範囲を網羅したことでの
スキルアップの度合いが合格ラインギリギリとは雲泥の差だからです。

独学でも出来てしまうからこそ、理論の勉強を

パソコンや、オフィスワークは大半の人が独学で行っていて、
私自身学生時代と、秘書をしていた時にオフィスマナーと言われる
秘書検定の資格も取りましたが、やはり教科書と現場は違うと感じます。
お客様へお茶を出す時の場所も、
マニュアルでは右側に出すのがよいと書いてあっても
実際は右側に書類やパソコンが置いてあり、そんな中
「右側に出さなければマナー違反になってしまうので
書類やパソコンを動かしてください」なんてことをお客様に
言ってしまった際には、それこそ上司から怒られてしまいます。

MOSにしても、試験範囲の中には
本当に実務で使うのだろうか?と思うようなこともありますが、
何事も知っていて損はありませんし、
特にパソコンのスキルについてはスキルが上がれば上がるほど
それを生かした業務が出来る世界があります。

今はVLOOKUP関数を業務の中で使わないとしても、
それは、今あなたが行っている業務がVLOOKUP関数を使わない業務
だからと言うだけで、そうしたスキルを使えるオフィスワークに
シフト出来るようになっていけば、自然と給与面などの
待遇も良いものになってきますので、
業務を効率化していきたいと思っている方は
パソコンについて勉強をしてみてください。

最初は大変かもしれませんが、勉強を重ねて資格も取れた時には
これまでとは全く違う景色が見えますので
ぜひ、日常で使うパソコンのスキルを独学で終わらせるのではなく
勉強をしてみてはいかがでしょうか。

それでは、5月ごろから、音楽理論、コンサート業界、オフィスワークと
私が開催しているレッスンに関係するコラムをひと通り書いてきましたが
次回はどんなことを皆様にお伝えしていくか、色々考えて
発信していきたいと思いますので、また更新した時には
ぜひチェックしてみてくださいね!

連日暑い日が続いておりますが、
皆様体調には気をつけて、良い夏休みをお過ごしください!
またここでお会いしましょう!

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