こんばんは!Producing office SOLEIL杉山薫です。
今年も残すところあと1ヶ月半となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は、昨年と打って変わって今年は仕事をコンスタントにいただけて
本当にありがたい限りですが、自分の営業活動はほとんど出来なかったので
来年は仕事と営業(SNSやこちらのサイト更新等)のバランスを
もう少し考えながら、自身のマネジメントをしていきたいと考えております。
ところで、今日は非常に難しい「ハラスメントとの向き合い方」について、
取り上げてみることにしました。
今から10年以上前、私が新卒でコンサート制作会社に入った当時でも、先輩方から
自分たちが新人のころに比べたら貴女達の世代はだいぶ優しく指導されている
と言うお話を伺っていましたが、とりわけ電通の高橋まつりさんの件があってから
ハラスメントに対する規制は本当に厳しくなったと感じます。
あまりにも規制が厳しくて、これではまともに物を教えることも出来ないと
感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
世間では、もはやなんでもハラスメント、(最近では誹謗中傷と言う言葉も同様で)
セクハラパワハラ以外にもマタハラ、スメハラ、サウハラ、また、コロナワクチンにおいても
ワクチンの強要やワクチン未接種の人への差別的な発言も厳しく規制されています。
確かに行き過ぎた指導や明らかな差別行為はあってはなりませんが
ハラスメント、と言う弱者が組織に対して声を上げるために使われるようになった言葉を
クレーマーのように、間違った使い方をしている人たちがいるのも事実です。
ハラスメントはNGです、と言うのは簡単ですが、そもそもハラスメントを起こさないため
私達は日頃どのような行動を取るべきなのか、私は自分が女性だからこそ
感じることも含めて、今回のColumnではお伝え出来ればと思います。
タイトルには「女性」と言う言葉を入れましたが、ハラスメントに悩む女性だけでなく
男性の方にもご参考にしていただきたいと思います。
女性達よ、男女平等の意味を履き違えるな!
いきなりキツイ見出しですが、私がここ数年仕事をして1番感じていることが
男女平等の意味を履き違えている女性が多すぎる、と言うことです。
男女平等とは、能力はあるのに、性別や肌の色、国籍等の理由により
正当な評価を受けられない人を1人でも無くしましょう、と言うのが本来の趣旨です。
ですが、世の中には女と言う武器(女の涙、など)を堂々使いながら
都合のいい時だけ男女平等を訴える女性が、あまりにも多いです。
私はこの数年こそオフィスワークと呼ばれる種類の仕事で身を立ててきましたが
そこに至るまでに、様々な職種のアルバイトをしました。
オフィスワーク、コンサルタントの仕事が楽かと言ったら全然違いますが
それでも、私は音楽ビジネスともうひとつコンサル業務を自分の仕事として
持ちたいと思った気持ちに間違いはなかった、コンサルを選んでよかったと思う理由は、
過去経験した仕事の何よりもコンサルの仕事は男女による優劣が少ないからです。
私が過去経験したアルバイトですと、男女で出来る仕事の差が1番顕著だったのが
物流倉庫のピッキング作業でした。コロナ禍で通販の需要も高まっていますが
倉庫は1つでも多くの在庫を収納するため、女性は背伸びしないと手が届かないような
高い場所に商品があったり、男性なら持てる重さでも、女性は台車を使わないと運べない
など、物理的に男女差で出来る仕事の範囲に限界があることを感じました。
それらを経て2016年の秋、鞄持ちでも何でもいいからコンサル業界の空気を感じたいと思い
営業活動をしていた時、
「コンサルは女性でも頑張ればちゃんと稼げるようになるから
貴女がコンサルになりたいと思う気持ち自体は間違ってない」
と言う言葉をいただきました。
アシスタント時代が当初の計画よりは長くなってしまったものの、
コンサルは女性でも頑張ればちゃんと稼げるようになると言うことは、本当だと思っています。
ただ、当然「頑張らないと稼げるようにならない」訳で、
具体的には、女性であっても、一家の稼ぎ柱としてコンサルを目指す男性と
同等かそれ以上の努力をしなければ、当然実を結びませんが
コンサル、オフィスワークをする上で勝負すべきは腕の筋肉ではなく
頭脳なので、そこに男女の差はありません。
男女の差が無いと言うことは、女性であっても仕事が出来れば
適正な評価をもらえる一方、仕事が出来なければそれもまた、
男性が左遷、降格されるのと同様、女性も叱責も受ければ懲戒免職もある訳ですが
給料は男性同様にください、でも、ミスした時は女性だから情けをかけてください
上記は極端な言い方ですが、こう言う考えの女性が多すぎます。
オフィスワークを女性がやる場合、平均的な時給を1,500円だとすると
世の中には自分よりも年上の男性であっても、貴女の時給よりも低い賃金で働いている人もいる
と言う自覚に欠けているから、そういう人はミスした時だけ女を使うのです。
昇給したくても待遇が変わらず、それでも貴女の時給より低い賃金で頑張っている
男性からしたら、こう言う女性は頭にきて当然です。
女を使っているうちは、1担当として評価はしてもらえない
当たり前のことですが、貴女は1人の担当者として評価をしてもらいたいのに
自分の仕事に女を絡めているならば、そうした仕事の仕方を改めない限り
担当者として評価される日は来ません。次の記事で改めて述べますが、
セクハラする男はダメ。
だけど、セクハラする男を利用しようとする女はもっとダメ。
なのです。
周囲に恵まれたこともありますが、私はパワハラをされたことはあっても
セクハラをされたことは1度もありません。
厳密に言うと、セクハラされそうになったことは、何度かありますが
それでも10年以上仕事をしていて、数える程度です。
コンサル業界のアシスタント時代はセクハラもパワハラも1度も無いです。
私がセクハラされたことが無いと言えるのは、
人生の中で数回だけ、セクハラをされそうになった時に
セクハラされる前にハッキリ、相手に対して嫌だと言う意思表示をしているからです。
結果それで疎遠になった人、逃した仕事があっても
そう言う人は所詮そこまで、なだけです。
以前タレントマネジメントの話でも書いた気がしますが、
一流は交渉の駆け引きに男女関係を求めるようなことはしません。
私は男女関係をカードとして出された時点で、その人は二流以下だと判断していますが
近年そのような人とはそもそも接点が無いです。
パワハラについては、さすがに何度か経験はありますが
それでも、パワハラと言うのは、あくまで仕事上の立場を使った
業務における嫌がらせですので、セクハラをされるよりはパワハラの方が何倍もマシです。
このColumnを、セクハラする側の人が読まれることがあるかは分かりませんが
仕事で評価を受けたいと願う女性にとって、セクハラを受けると言うのは屈辱行為なのです。
どんなに真面目に仕事をしても、仕事ではなく、外見でしか評価してもらえないのですから。
そんな、奇跡的にセクハラを1度も受けなかった、とりわけコンサル業界の仕事では
セクハラパワハラに一切遭遇しなかった私ですが、
契約打ち切り
これは嫌になるくらい、何度も遭遇しました。
元々、コンサルタントを目指すなら最低でも大手コンサルファーム1社以上
正社員としての経験がマスト、と言われる中、音楽ビジネスと並行したいから
正社員では働けない、と言う我儘を通してあくまでフリーランスのままで
契約をさせていただいたので、プロジェクトの雲行きが怪しくなったら
真っ先に契約を切られる対象だと言うことは、理屈では分かっていても
またか、またか、と言うくらいに、何度も契約打ち切りは経験しました。
書類を納品して、「どうもありがとう」と笑顔で言ってもらった翌日に
契約打ち切りを言われたことも、本当にあります。
すぐに切られてしまうのは仕方ない、と言う覚悟は決めていたので
とにかく円満に退場すること、また何かあった時に杉山を使いたいと思ってもらえるような
終わらせ方をすること、だけは努力してきましたが
職務経歴書に記載している、参画したプロジェクトが短期のものばかりですと
コイツは続かない、難ありと言う目で見られて面接で落とされることもありました。
それでも、セクハラされるくらいなら私の業務がクライアントの求める品質に足りない
と評価されて契約打ち切りになる方が、よっぽどマシだと思いますし
きちんと業務を評価してくださった、過去参画した担当者達にも感謝です。
パワハラはともかく、セクハラについては被害者側が嫌だと声を上げれば
大抵は終わらせることができます。まずはセクハラしようとしてくる相手に
直接NOを言うことですが、本人に言いづらければ、周囲の人でも人事でも
誰でもよいので、とにかく嫌だと言う意思表示をしてください。
そして、嫌だと言う意思表示をするだけでなく
自分がなぜセクハラの被害に遭うのか、自分では気づいていなくても
実は無意識に男性を誘惑するような行動を取っていないか
きちんと振り返りをすることが大切です。
電車の痴漢もそうですが、相手もまた無意識でもセクハラして面白そうな相手を
選んでセクハラしています。それは、顔が美人だとか、スタイルが良い
と言うこととは別問題ですので、セクハラされることが悩みの人は
まずは、露出の多い格好をしていないか、男性と至近距離になる回数が多くないか
など、日頃の行動に原因が無いかを確認し、思い当たる節がある場合は
まず、自身の行動を改善することから始めてください。
貴女が男性を誘惑するような行動をしていないか、見直し是正することは
結果として、相手の男性、他の男性達を守ることにもなるのです。
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女性はハラスメントとどう向き合うべきか-後編