皆様こんばんは。Producing office SOLEIL杉山薫です。
SNSについてのColumnの4回めです。
第4回はe-learningを継続受講することの大切さについて書く予定でしたが、
”またしても”SNSでの出来事が世間を騒がせているため、触れたいと思います。
前回のColumnはこちら
SNS使用時にタレントが持つべき知識③
一瞬で世界中から10年前の投稿でも検索出来てしまう怖さ
私個人の意見として書きますが、DJ SODAさんの性暴力被害の件はとても不快なので
早くメディアもSNSもこの件を取り上げるのを止めてほしいと思っています。
セクハラが悪いのは言うまでもありませんが、Columnで書くにあたり
彼女が実際にした投稿と、過去の投稿を確認しました。
AV女優なんじゃないかと疑うような露出の高い格好を公開しています。
※普段Columnを書く時には、ソースになるような参考リンクをつけるのですが
今回私が調べて一連のSODAさんの投稿等は、私自身不快になったことや
道徳的にどうかと思う画像も多かったため、リンクをつけず、文字だけで伝えることにしました。
全国ニュースでもこの件が取り上げられるようになって、テレビ局は盛んに
女性が着たい服を着るのは自由だとか、問答無用で男性が悪いと言うことばかり言っていますが
それは危険な思いをさせるような状態でイベントを実行した主催者の責任です。
被害届を出すなりそれはしかるべき所に手続きを進めればよいですが、
わざわざ自分がセクハラをされたと言う証拠の画像を、
フォロワー20万もいるTwitterに投稿する必要はあったのでしょうか。
ネットニュースはともかく、全国ネットの地上波放送では、彼女が過去AVのジャケ写になっても
おかしくない水着を来た投稿を複数していることを取り上げているようには見えません。
なぜでしょうか?
全国ネットでファミリー層が見る時間帯のニュースに流す映像としては過激すぎることと、
露出の多い格好をして、興奮した男性達の近くに自ら近づいたことを指摘する意見が増えて、
どんな理由であってもセクハラはダメと言う結論を伝える説得力に欠けてしまうからでしょう。
また、こうして世の中に取り上げられてしまうと
世界中から、その人が過去に発信した投稿を検索され、
発端とは関係の無い過去の投稿を見つけられて
それがさらなる炎上のネタになってしまうリスクがあります。
私もTwitter(X)を利用し始めて10年になりますが、実際に該当キーワードを入れれば
10年前の投稿でも一瞬で検索出来ました。
もちろん、10年前に何をつぶやいたかなど覚えていません。
それでも、誰かに検索されて、私が10年前につぶやいた投稿に対して指摘をされても
それは事実のため、否定することが出来ないのです。
SNSの研修として書いたものではありませんが
参考として、過去書いたColumnのリンクをひとつご紹介します。
女性はハラスメントとどう向き合うべきか-後編
芸能人と言うのはイメージ商売です。
”セクハラ被害に遭った芸能人”と言うイメージが1度ついてしまうと、
以降仕事をする上でも、今度は自らがつけてしまったイメージを払拭するために
戦わなければいけなくなります。
(元自衛官の五ノ井里奈さんは芸能人ではないので、彼女が告発するための手段として
You Tube発信をした事例とは異なります)
DJ SODAさんの場合、投稿を見る限り性的なアプローチも人気のひとつですが
今回のようなことが起きてしまった以上、本人が着るのは自由と言っても
露出の多い格好を投稿したら叩かれてしまいます。
イベントに呼ぶにも主催者側も呼びづらいでしょうし、結果として彼女の仕事を
狭めることになってしまうでしょう。
被害に遭って怖かったと言うのは事実として、もう日本では仕事しないのが最善です。
にもかかわらず、もし引き続き日本で仕事をして、またあのようなイベントに出て
興奮した観客と至近距離になって同じことをもう一度起こしてしまったらどうなりますか?
一度目は擁護してくれた人たちも、今度は「怖い思いをしたとあんなに訴えたのに
なぜ同じことを繰り返した」と、擁護してくれなくなります。
——————
・AV女優並みの際どい格好を、ビジネスとして発信してきた女性が
・観客も興奮していることは分かっている上で、自ら観客の手が届く位置に行き
・セクハラされたと、わざわざそのシーンの写真を4枚もフォロワー20万人いるSNSに投稿した
——————
私はこれだけでもうお腹いっぱいになりました。
少なくとも警察にまでマークされた3人は、彼女のファンを辞めるでしょうね。
本職に関する情報がひとつも無いまま、噂だけが独り歩きするリスク
SNSやメディアの怖いところは、一瞬にして「◯◯の人」と言うイメージを
その人のことをよく知らない人たちに植え付けてしまうことです。
(その点はジャニーズ事務所に性被害を訴えている元所属タレント達も同じです)
DJ SODAさんは、
客にセクハラに遭ったと訴えたけど、
年齢制限かかるような水着とか着て公開していた人ね、と
今回の件で、世間は彼女に対してそう思うようになってしまいました。
つまり、世の中に植え付けてしまった印象に、
彼女の職業であるDJのスキルに関する情報が何ひとつありません。
これは営業活動をする点で考えると非常にリスクが高く、克服するのが大変な課題なのです。
良い方での情報であれば、彼女はどんなDJなのかと興味を持つきっかけになりますが
普通の人はニュースで報道されていることの信ぴょう性を確認するために、プラスアルファで
調べません。ニュースで報道されていることが100%真実ではないにしても、
8割方合っているだろうと言うことで納得して、報道されていることが事実だと認識するのです。
SNSを営業活動のツールとして使うのなら、
自身の本職の部分に興味を持ってもらえるようなアプローチをしていかなければ、
一瞬のバズりは起きても、継続したアクセス増や、ファンの獲得は見込めません。
私も今回はSODAさんの件をColumnの題材で取り上げることにしたので、
信ぴょう性を確認するために、実際の投稿や過去の投稿、彼女のDJとしての実績も調べました。
今回は結果的に調べれば調べるほど、DJ SODAさんの方に不快感を覚えましたが
一般的には、叩かれてしまう場合は、知っていれば印象がよくなることの方が、
むしろ伏せられてしまいがちです。
企画物はなんでもそうですが、どんなに入念な計画を練って立てたプロモーションでも
実際に世の中がどんな反応をするのかは、情報を放ってみないと分からないのです。
中には想定外で良い結果になったと言う事案もありますが、大半は運営側が期待したような
結果にはならずに終わってしまいます。そして、一度情報を放ってしまうと、本人も追いつかない
速さで情報が独り歩きしてしまうこともあります。
SODAさんの投稿が、彼女が希望した通りに拡散しているのかは分かりませんが
中には週刊誌に撮られてしまったり、本当に本人が意図していないところで事実と異なる情報が
独り歩きしてしまうこともある中、今回は少なくとも彼女が自身のSNSに投稿をしなければ
NHKのニュースにまで、本職のDJではなく性被害で取り上げられることはありませんでした。
そういう点では、こうなること(日本中で話題になり、それまで知らなかった層が
過去の際どい水着の写真を見て不快感を持ったり、彼女自身にも批判が行ってしまうこと)は
あらかじめ覚悟の上で投稿したはずです。
それが原因で仕事が減るリスクもあると言うのも、10年その世界で活躍している人なら
分かった上での投稿でしょう。
元々は「エンタメ」の枠であったフェス、DJが「性差別問題」と言う社会枠として
取り上げられてしまうと、取材する視点も、そのニュースを見る層も異なり
”受け付けない層”に情報が行き渡ってしまっても、不快感を示されるだけで
営業活動のプラスにはならないのです。
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SNS使用時にタレントが持つべき知識⑤